2008.09.29 Monday
【Column】ただ、ただ、眺めていたいもの。
週末は出産と産後の養育を兼ねて里帰りしている嫁子の元へ行ってきました。
世の中にはただただ眺めていたいものってありますね。 寄せては返す波の頭。 水槽を泳ぐ色とりどりの熱帯魚。 山の端を流れる、朝の薄霧。 頭上の星空。 雨の日から窓越しに覗く、階下の往来。 付き合い始めの女性の顔、仕草。 ・・・子供の寝顔もそうです。自分の子供ならなおさらです。ただただ、ずっと眺めていたい。 これほど時間を忘れさせてくれるものはありません。何かが詰まっているわけではないけれど、なんというか、もっと原始的な、根源的な・・・宇宙的なといってもいい?・・・感情を揺さぶるもの。幸せで、あたたかで、豊かな情感に満ちているんです。 視覚のことだけ触れましたが、きっと他の五感もその豊かさを担っているのでしょう。 ただただ、たゆたうように、目に映るもの、耳に聞こえるもの、鼻をくすぐるものに身をゆだねる。その豊かさ。 それは自分がそこに在る、生きていることを実感する、その豊かさなのかもしれません。 (そんなに理屈っぽくなく、もっとあいまいな感覚だけど・・・) なんとなくそんなことを思いながら、東京にもどる車窓を何をするでもなく、眺めていました。 車中では本ばかり読んでいましたが、飛んで流れる車窓の景色も久方ぶりに楽しいものでした。 |

